こんにちは、めぐーるギフトです。このサイトでは、ギフト選びで悩んでいる方へのお役立ち情報を、最新トレンドも交えてお届けします!
みなさん「フクロウ」好きですか?
唐突ですがw
というのも、ここ数年なにげに「フクロウ」が流行ってるってご存知でしたか?「フクロウカフェ」が登場したり、「フクロウ」をペットにしている人(したいと思っている人)が少しずつ増えていたりと。
個人的には、夜行性ということもあり生態の知れないミステリアスな動物という印象が強いですが、youtubeで「フクロウ」と検索してみると、すごく身近に感じる可愛らしいフクロウの様子がたくさん見られますよ。(そして、こんなに人気になったのは、もしかしたら有名youtuberヒカキンさんが、「フクロウカフェに行ってみた!」という動画をアップしたからかもしれませんが…)
さて、そんな「フクロウ」ですが、日本では
縁起が良いもの、賢いもの
といったイメージが強いですね。
置物や飾り物、お土産などの縁起物グッズが売られていたり、また、賢そうな大学帽をかぶったフクロウのイラストが使われていたり。結構いろいろな所で見かけます。
しかし、その一方
実は、縁起が悪い⁉
という話もあり…。
「え、本当のところ、どうなの?」
と個人的にすごく気になったので、今回調べてみることにしました。
私と同じように「縁起が良いイメージしかなかった」とか、「めっちゃフクロウ集めてたのにどうしたらいいの…」という方がいらっしゃったら、その疑問を解消すべく、ぜひ最後まで読んでもらえたらと思います。
1.なぜ「縁起が良い」と言われるのか
日本で「縁起が良い」と言われる理由はどこから来るのか、確認しておきましょう。
1-1.「不苦労」「福来郎」などの当て字から
フクロウを漢字で書くと、正式には「木」の上に「鳥」で「梟=(木の上に鳥が止まっているの意味)」となりますが、
それ以外にも、日本では
・「不苦労」 = 苦労がない
・「福来郎」 = 福が来る(幸福が訪れる)
・「福龍」 = 福が籠もる(こもる)
・「福老、富来老」= 豊かに歳を取る
・「福路」 = 旅の幸福、人生の幸せに通ず
などと、当て字で表現します。ここから、
「幸運を招く」縁起のいい動物
というイメージがついたようです。
1-2.「首が回る」「大きな目」などの身体的特徴から
引用:続壺齋閑話「フクロウの首が自在に回転するわけ」
フクロウは、
・左右180度まわる首
・暗闇でも見通すことができる大きな目
・すぐれた聴覚
を持っており、この特別な身体的特徴から
・頭の回転がよい(←首が回ることから)
・商売繁盛(←首が回ることから)
・情報を聞き逃さない(←聴力がすぐれているから)
・見通しが明るい(←夜目が効くことから)
などと「知恵の象徴」「商売繁盛の神」として用いられます。
また、先見性を持って将来を切りひらき幸運を引き寄せることから開運アイテムとして、邪悪なものは鋭い感覚で事前に察知することから魔よけのお守りとして使われることも。
さらに、大きい目、鋭い聴覚と爪ですばやく獲物を捕獲し、夜の森に君臨するその勇ましい姿から
・森の賢者
・森を守る守り神
と表現されることもあります。
1-3.ギリシャ神話の女神アテーネの化身として
ギリシャ神話に、知恵・芸術・工芸・戦略・魔術などを司る「アテーナー(Athena)」という女神がいました[ローマ神話ではミネルヴァ(Minerva)と呼ばれています]。フクロウはこの女神にとって「聖獣」であり、今では化身と考えられています。
そこから、
フクロウ=知恵・芸術・戦いの象徴
というイメージが、特に西洋では根付いており、日本でもわりと知られているところです。
※アテーナー(Athena)は、アテナ、アテネと呼び名はいくつかあります。
以上の理由が、フクロウが「縁起のいいもの」として特別視されてる一般的な理由になります。
2.国が違えばイメージが違う?
さて、上でお話ししたのは日本での場合です。
ここで気になる記事を1つご紹介。
「日本人はなぜ中国人が不吉とする動物を好むのだろうか(2017.03.27)」と題された中国報道の記事になりますが、
中国メディアの捜狐は17日、日本人はなぜ中国人から見て「不吉な動物」を愛するのかと疑問を投げかける記事を掲載した。例えばフクロウについて、記事は「日本では街にフクロウの彫刻像が置かれていたり、お土産品やアニメキャラクター・グッズでもよく見かける」と指摘、さらには長野冬季オリンピックのマスコットとしても採用されたことを説明した。中国ではフクロウが「邪悪の象徴」とされることがあるものの、日本ではこの鳥の名前が「不苦労」と聞こえることから、日本人はこの鳥を縁起の良い鳥とみなすと論じた。(中略)
古代の日本と中国ではフクロウは母親を食べて成長すると考えられていたために「不幸鳥」と呼ばれていたという説があるが、現代の日本と中国ではこの鳥に対するイメージや感じ方は大きく異なっているようだ。
とあるように、中国において「フクロウ」は決して縁起の良いものとは言い難いようです。
以下のように書かれています↓↓
古代中国では、母親を食う不孝な鳥とされ、冬至にとらえて磔(はりつけ)にし、夏至にはあつものにして、その類を絶やそうとしたという。『五雑俎(ござっそ)』にも、福建などでは、フクロウは人間の魂をとる使者といわれ、その夜鳴きは死の前兆とされたとある。
引用:コトバンク
そして驚くことに古代日本でもフクロウは「不幸鳥」と言われていたようですね。江戸時代の『本朝食鑑』には、
わが国江戸時代の『本朝食鑑』には、(フクロウは)人家に近くいるときは凶であり、悪禽(あくきん)とされ、あるいは父母を食い、人間の爪(つめ)を食うと記す。
引用:コトバンク
とあり、日本国内でも時代によってそのイメージは変遷していったことが分かります。
今の日本では「縁起物」など良いモノとして扱われることが多いですが、現代中国では今もなお「フクロウ」は不気味で縁起の悪い鳥だという認識が強いようです。したがって、イメージの違いで余計な誤解を生まないようにしたいものですね。
では、ここからは中国だけではなく、
世界各国の神話や言い伝えに登場する「フクロウ」のイメージを確認しておきましょう。
「いいイメージの国」「悪いイメージの国」「どちらとも言えない」で分けましたので参考にしてみてくださいね。世界は広いので当然といえば当然ですが、歴史や文化、また同じ国でも地域によってイメージはだいぶ変わってきます。知っとくに越したことはないでしょう。
【いいイメージ】
日本 幸せをもたらす縁起物、賢い、商売繁盛
ギリシャ 知恵・芸術・戦いの象徴
メキシコ 富の象徴、黄泉の国の使い(この世とあの世を行き来する)
モンゴル 葬人の悪霊除け(葬人は悪霊を追い払うためにフクロウの皮を吊るす)
オーストラリア 女性の守り神、原住民にとっては守護神そのもの
インド ヒンドゥー教の女神ラクシュミーはフクロウにのって各家庭に幸運をもたらす
イギリス 森の守り神、知性の象徴(ハリーポッターでは郵便を運んきてくれるシロフクロウが何度も登場する)
イギリス【ウェールズ地方】 妊婦が夜フクロウの鳴き声を聞くと、生まれてくる子が祝福されるという言い伝えがある
フランス【ブルターニュ地方】 収穫に向かう途中で見るフクロウは、豊作の印である
韓国 招福の鳥
北海道 先住民アイヌの人々にとっては、フクロウは家・村を守る神「コタンコロカムイ(国造神)」である。縁起の良い鳥、幸せを呼ぶ鳥
【悪いイメージ】
中国 古代忠告では母親を食べる不幸な鳥。福建では人間の魂をとる使者
内モンゴル フクロウは夜、家の中に入り人間の爪を収集する
ニュージーランド マオリ族の人々にとっては不吉な鳥
イラン 不幸を運んでくると言われる
フランス (ボルドー) ワインの名産地であるボルドーでは、フクロウの呪いを避けるため火に塩を投げ入れる
マレー半島 フクロウは新生児を食べるとされる
東アフリカ スワヒリ族のあいだでフクロウは子供に病をもたらすと言われている
南部アフリカ ズールーの人びとのあいだでフクロウは妖術師の鳥として知られている
【どちらとも言えない】
スリランカ フクロウはコウモリと結婚している
スウェーデン フクロウは魔女に関係するもの
サモア(オセアニアの島国) フクロウはヒトの祖先
などなど。
さて、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教など宗教的立場からも「フクロウ」は不浄のものとして考えられているようです。旧約聖書に『レビ記』という書がありますが、そのなかで、フクロウをはじめとした猛禽類は「鳥類のうちで汚らわしいモノ」と記されており、目立つ特徴を持つがゆえに、人々の関心の対象として取り上げられてきたことがよくわかります。
まとめ
以上、本記事では「フクロウ」のイメージについてお伝えしてまいりました!
日本では縁起物として広く知れ渡っているフクロウですが、中国をはじめ他国では、決していい印象ばかりではないようです。
何も知らずにフクロウグッズを贈って「ギョッ」とされたり、嫌な思いをさせてしまわないように、普段から積極的にコミュニケーションをとって
相手の国のことを知ろうとする!
意識が大切だな、とあらためて思いましたが、みなさんはどう感じられたでしょうか?
この記事が皆さまの毎日にとって少しでもお役に立てたら幸いです。
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