こんにちは、めぐーるギフトです。
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本日取り上げるのは「アマテ絵」について。
「アマテ絵」とは、
「アマテ」という木で作られた紙に描かれた絵
のことですが、
古代メキシコ時代から受け継がれてきた
大変歴史が深いモノになります。
その種類は、
紙に絵をペイントしただけのものから
切り絵や刺繍と組み合わせたもの、
立体のカタチをしたものまで、
バリエーションも様々あり
メキシコ土産としても大人気です。
かつてはシャーマンが儀式を行う際に
使用していた神聖で特別な紙だったそうで、
別名「魔女の紙」とも言われます。
ということで本記事では、
このいかにも不思議なパワーが秘められていそうな⁉
アマテ絵について
調べたことお伝えしてまいります。
気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
1.オトミ族がつくる貴重な紙⁉
1-1.一体どんなもの?
メキシコのとある地域にて、
古来から受け継がれてきた製法で
作られている「アマテ紙」。
原料は主に、イチジクやクワといった木の皮や種子
になります(木の種類は6種ほどあるそうです)。
製法は以下の通り、
それらの木の皮や種子を
1、煎る
2、煮る
3、漉す(こす)
4、乾かす
5、叩く
といった工程で作っていきます。
言葉だけだと分かりにくいですね。
動画を見つけましたのでそちらをどうぞ↓↓
(40秒あたりから、音量に注意してください!)
このように昔ながらのやり方で
現地の人が1つ1つ手作業で
仕上げていきます。
手間ひまのかけ方が半端ないです。
1-2.約2000年前に作り始めた⁈
起源はとても古く、
プレヒスパニック時代(アメリカ大陸発見以前)
と言われます。
記録、儀式、他国との通信で用いるための
紙として大量生産されていました。
しかし、スペイン人による征服後、
製造・使用が禁止された時期があった
そうですが、
宗教的儀式に不可欠だった「アマテ紙」は、
人の来ない山岳部でひっそりと作り続けられ、
その伝統は今に継承されています。
1-3.アマテ紙をつくるオトミ族について
昔ながらの製法で「アマテ紙」を作っているのは
オトミ族の先住民だけ
だと言われています。
そんなオトミ族は、
メキシコ、プエブラ州の山奥にある
サン・パブリード村に住み、
先祖代々、アマテ紙を作り続けてきました。
村中に訪れると、あちこちから石でトントンと
「アマテ紙」を叩いて成形する音が聞こえてくる
そうですよ。
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オトミ族の人々は、作ったアマテ紙を
・ペイントや切り絵、刺繍などを施して民芸品として販売
・紙素材のまま他の民族や海外バイヤーに売る
などして、生計の一部にしています。
市場等でお土産としてよく出回っているのは
こんなタイプです↓↓
その大半は、
オトミ族がつくった「アマテ紙」を
ナワ族というゲレロ州に住む先住民が
買い取り、絵付けをおこなって
市場に出したものです。
ちなみに、2つの地域の位置関係はこんな感じ↓↓
ナワ族はメキシコ原住民の中でも
最大民族になりますが、
オトミ族が独自に昔から伝承してきた
紙生成の専門技術を
ナワ族が上手く活用し、商用化したものが
よくあるペーパー状のお土産として
広く出回っているようです。
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大量に製造・販売されていますね。
とはいえ、
1枚1枚すべて手書きで描かれたものです。
したがって作り手の
・絵の技術
・個性
・頭の中のイメージ
がありのままに表現されており、
(それが良くも悪くもあるのでしょうがw)
既製品にはない味わいが楽しめるというのが
「アマテ絵」の特徴と言えます。
いくつかピックアップしてみると、
↑↑何ともゆるい感じが愛着わきますねw
↑↑曼荼羅風?こちらは細かい線で描かれています。
↑↑めっちゃ右に寄ってるのが気になりますw
たしかに上手い下手はあるかもしれませんが、
それも含めた作り手の個性を
ダイレクトに感じ取れるのも
「アマテ絵」の魅力と言えるでしょう。
いつか現地に行って、
自分の心にピンとくるものを
自分の目で選んでみたいものです。
また「渾身の出来」と思える作品には、
作り手自ら絵の裏にサインを残すそうですので、
もし「アマテ絵が欲しい!」と
思っている方は、そのあたりも参考にすると
よいでしょう。
この「アマテ紙」ですが、他の伝統技術と同じく
現地では後継者不足が深刻になっているとのこと。
貴重な「アマテ絵」を求めて
海外バイヤー達が買い付けに訪れているそうですよ。
以上につきまして参考にさせて頂いた記事はこちらです。ありがとうございました。
2.大人気の民芸品アマテ
アマテ紙をつかった民芸品は、
上で紹介したポスタータイプから
他の技術と組み合わせた派生品まで
実はいろいろあります。
また「アマテ紙」を作るオトミ族の伝統工芸として
「テナンゴ刺繍」も有名なのですが、
その2つを融合させた商品も現地では大変人気です。
こんなのになります↓↓
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そしてもう1つ定番なのが、
「精霊のカタチの切り絵」を中央に配したデザイン。
かつてより宗教的儀式の際には、
精霊のカタチの切り絵が伝統的に用いられてきた
背景がそこにはありますが、
このようなデザインも現地ではメジャーです↓↓
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3.アマテ絵に描かれているもの
伝統的に描かれるものはいくつかパターンがあるので
ご紹介してまいります。
3-1.鳥や動物、植物など
鳥、ウサギ、馬や羊といった身近な動物や
花や草などの植物類が
表現ゆたかに描かれることが多いです。
3-2.人々の生活風景
結婚式や祭り、日常生活のワンシーンなど
カラフルな色彩で表現された絵柄もよく見ます。
3-3.円形デザイン
アマテ絵で見かけるこのデザインは、
アステカ時代の「太陽の石」に刻まれている
アステカ・カレンダー
というものです。
メキシコ国立人類学博物館に飾ってあるこれです↓↓
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3-4.精霊の切り絵を配したもの
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精霊の種類もいろいろあり、
・山の精霊
・大地の精霊
・植物の精霊
・木の精霊
などなど。
どれがどの精霊か知識があれば、
購入の際に選ぶポイントになりますね。
4.楽しみ方
質感のよい紙の素材感と
色彩ゆたかな配色・デザインを持つ
アマテ紙の民芸品は、
空間にうまく取り入れることで
素敵なインテリアになります。
定番の楽しみ方は、額に入れて飾ること。
一気に雰囲気が出ますね↓↓
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大きいサイズのものは迫力があります。
まるで高価な絵画のようです。
他にも、
・テーブルマット(透明)の下に敷く
・タペストリーのように飾る
といった楽しみ方がおすすめです。
5.まとめ
以上本記事では、
メキシコで伝統的な製法で作られている
「アマテ紙」
「アマテ絵」
の魅力について迫ってまいりました!
歴史、素材、デザイン、絵柄などなど
知れば知るほど奥が深い
民芸品であるということが
お分かりいただけたのではないでしょうか。
海外バイヤーがこぞって買い付けに訪れたり、
メキシコ土産として大人気な理由も頷けますね。
もし「アマテ絵」に触れる機会があったら、
ぜひその魅力を存分に味わって頂けたらな
と思います。
この記事が皆さまの毎日にとって少しでもお役に立てたら幸いです。
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