ハーバリウムオイルの成分とは?液体の種類とおすすめの代用品も紹介

ハーバリウム

こんにちは、めぐーるギフトです。このサイトでは、ギフト選びで悩んでいる方へのお役立ち情報を、最新トレンドも交えてお届けします!

今回取り上げるテーマは、「ハーバリウムオイル」です。

その前に、「ハーバリウム」自体を知らない方のために簡単に説明すると、

ハーバリウム(Herbarium)とは[植物標本]という意味です。プリザーブドフラワーやドライフラワーをガラスのボトルに入れて専用オイルに浸すことで、いきいきした状態でお花や植物を鑑賞できる新しいカタチのインテリア雑貨。お手入れ不要、1年以上みずみずしく美しい状態が楽しめるインテリア雑貨です。

2016年頃から急速に広まり、今年2018年の「母の日」ギフトとして爆発的に売れました。と同時に、ハーバリウムを自作したい人も増え、作り方や材料に関する情報が求められています

その中でよく検索されているのが、「ハーバリウムオイル」について。

成分や液体の種類など、ハーバリウムの完成度や寿命に、深く影響することなので正しい知識がとても重要とのことです!

ということで、本記事では、ハーバリウムオイルの成分や液体の種類、おすすめの代用品オイルについて紹介いたします。

 

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1.ハーバリウムオイルの成分とは

一般的に使われるのは、

・ミネラルオイル

・シリコンオイル

の2つになります。

ハーバリウムで使用される液体は、極論を言うと「透明な液体なら使用可」となるわけですが、観賞期間や完成度の点から、この2つが使用されます

それぞれ、成分特長を見ていきましょう。

 

※以下、それぞれ2つのオイルの成分や言葉について確認の意味も込めて詳しく説明しています。そこまで「詳しい情報がいらない」「結果、どっちがハーバリウムオイルに向いてるの?」だけ知りたい方は、「1-3.ハーバリウムオイルとしての特長」まで飛んでください。

1-1.ミネラルオイル(流動パラフィン)の成分

まず、ミネラルオイルは、流動パラフィンとも言われますが、同じものになります。化粧品でよく使用される成分であり、その「成分名」としては「ミネラルオイル」と表記されることが多いです。そして、石油を蒸留して精製した石油由来の成分になります。

正確に言うと、蒸留した際に2種類の、

「固形パラフィン」(やや半透明で白い)

「流動パラフィン」(液体)

できますが、そのうち液体の方が「流動パラフィン」=「ミネラルオイル」というわけです。(ちなみに、パラフィンは「鉱物油」と呼ばれたりもします。)

「石油が原料」と聞くと、何だか体に悪そうなイメージですが、「ミネラルオイル(=流動パラフィン)」は化粧品や医薬品に多く使用され、非常に安全性が高いと言われています。

1-2.シリコンオイルの成分

「シリコンオイル」とは、

比較的重合度の低いシリコーンで、油状のもの。水をはじく性質がある。潤滑油変圧器油防水剤などに使用。

出典: デジタル大辞泉

シリコーンのうちで分子量の比較的小さく、常温で油状のものをいう、熱や化学的に安定性が高く、電気的性質も優れ、蒸気圧も小さい。高温や低温で作動する機械類の減摩剤、潤滑油として多く使用されている。そのほか真空拡散ポンプの油、変圧器用油、離型材、消泡材などに用いられている。

出典: 日本大百科全書(ニッポニカ)

簡単に言うと、シリコンの油状のものということですね。

では、

①そもそも「シリコン」とは何なのか?

②そして「シリコン」と「シリコーン」の違いは?

について。「シリコン」も「シリコーン」もよく聞く言葉ですが、説明を求められたら難しいですよね。詳しく見てまいりましょう。

 

1-2-1.「シリコン」とは?

シリコンとは、元素番号14号の元素「ケイ素原子」のことで「珪素(けいそ)」「硅素(けいそ)」とも呼ばれます

元素の周期表

出典:株式会社リンクス 

「ケイ素」は様々な工業生産物や表面のコーディングなどに使われてる元素です(例:カメラのレンズ、窓ガラス、半導体など)。最近では、人体の骨周辺や皮膚にも「ケイ素」が含まれていること、さらに若さや健康を保つ上で重要な「コラーゲン」等の生成に「ケイ素」が深く影響していることがわかり、その重要性が見直されています。

 

1-2-2.「シリコン」と「シリコーン」の違いは?

そして、「シリコーン」とはシリコン(ケイ素)を二次元酸化・三次元酸化させたもので、「シリコン樹脂」とも呼ばれます。わかりやすく言うと、シリコン(ケイ素)に他の素材を混ぜ、樹脂状や油状、ゴム状などに変化させることで、様々な用途で使えるようにしているわけです(例:ゴム、ティッシュペーパー、化粧品など)。つまり、私たちの生活でよく見るシリコン素材は、厳密には「シリコン」ではなく、「シリコーン」というわけです。ということで話は戻りますが、「シリコンオイル」=「シリコンの油状のもの」ということになります。

 

 

↓↓「ハーバリウムオイル」に向いているオイルはどっち?はここから書いています↓↓

1-3.ハーバリウムオイルとしての特長

では、「ミネラルオイル」「シリコンオイル」とは何なのか!わかったところで、

①この2つが「ハーバリウムオイル」としてよく使われる理由

②この2つの違いと、どちらを使った方がいいのか

気になる2点についてですが

 

結論から言ってしまうと、

①ハーバリウムとして使われる理由

→ どちらも身体への影響がほぼなく引火点も高いので、火事の心配も少なく安全だから

 

②違いと、どちらを使った方がいいか

→ 性質、価格に違いがあるので、重視するポイントで使い分けるとよい

ということになります。

 

それぞれのオイルの違いを大まかに比較してみました。

(あくまで様々な資料をみて個人がまとめたものですので、参考程度でご覧ください)

ミネラルoilシリコンoilつまり…
価格安め高めミネラルのほうが低価格
引火点高ければ高いほど安全262度以上300度以上どちらも安全だけどシリコンのほうが少し安全
粘度高いと中身が動きにくい低め普通~高めシリコンのほうが中身が動きにくい
比重大きいと中身が浮遊しやすい少し低め普通ミネラルのほうが中身が浮遊しにくい
溶解度高いと花材が色落ちしやすい普通低めシリコンのほうが色落ちしにくい
凝固する温度高いと濁りやすい-10度以下-50度以下気温が低いときシリコンのほうが濁りにくい

※「ミネラルオイル」「シリコンオイル」とひとまとめに言っていますが、もちろん販売されている製品ごとに性質や価格が違うのは言うまでもありません。

※「ミネラルオイル」=「流動パラフィン」は、引火点の違いによって2つにわけられます。

①引火点が200~260℃程度で、消防法で危険物指定されているもの

②引火点が260℃以上で、非危険物扱いになるもの

表のミネラルオイルは安全性が高い②になります。破棄方法等が異なりますが、どちらも通常の使用においては自然発火の恐れはないです。※油の性質や特長に関しては「油屋ヤマケイさんのサイト」が大変わかりやすく説明してあります。

 

繰り返しになりますが「ハーバリウムオイル」として、

「ミネラルオイル」or「シリコンオイル」基本的にどちらのオイルを使っても安全面では問題ないということです。

それぞれの特性と利点を理解して、目的に合ったオイルを選びましょう

 

選ぶポイントをざっくり言うなら、

低価格で押さえたい「価格重視派」なら

→ 『ミネラルオイル

完成度を高めたい「本格派」なら

→ 『シリコンオイル

で使い分けるといいでしょう。

 

あえて言うなら、初心者の方には「シリコンオイル」のほうがいいかもしれません。どちらかというと、シリコンオイルのほうが「粘度が高く花材が動きにくい」ので、失敗が少ないからです。

また、ハーバリウムが寿命を迎えた後、中身を破棄してガラス瓶を再利用したいと考えている場合は、「ミネラルオイル」の方がいいでしょう。なぜなら、「ミネラルオイル」は家庭用中性洗剤で洗えますが、コーディング力のある「シリコンオイル」はビン表面に膜が出来ているので、専用のシリコン洗浄剤でなければオイルがなかなか取れないからです。

以上の点も、オイル選びの参考になさってください。

 

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2.おすすめの専用オイル

現在は、「ハーバリウム」のために研究された「ハーバリウム専用オイル」がたくさん販売されています。完成度の高さや品質、観賞期間などにこだわりたい場合は、専用オイルを購入するといいでしょう。

ということで、評価が高い市販の「ハーバリウム専用オイル」を紹介していきますね。

 

2-1.初めてでもキレイに作れる

初めてでも作りやすいシリコンタイプ。ミネラルオイルに比べて、光沢性があり、変色や色素が溶ける心配も少ないとのこと。透明感があるオイルは、ハンドメイド用にも販売用にもイチオシだそうです。

口コミをご紹介すると、

・花材があまり動かないのでお花を入れた通りに仕上がるところが気に入っています

・花材が、とても綺麗に見えます

・着色ドライフラワーの色落ちも今のところはないです

・パウチタイプな所は扱いやすく移しやすいので素敵だと思いました

粘度が高く上手く仕上がることと、容器の扱いやすさも人気のようですね

 

2-2.コスパがよく使いやすい

安価で品質がよいということで、たくさんの人から支持を得ているこちらのオイル。2-1で紹介したタイプの「ミネラルオイル」バージョンになります。「透明度も高く、粘度も程よい」と人気です。

購入者の声をご紹介します

・いつも、シリコンオイル使ってるんですが、ミネラルオイルも使いやすいです

・濁ったりしないので安心

・何十本ハーバリウムを作成してますが値段も手頃で一番花材に馴染んでいるようです

・手についても、洗えば綺麗に落ちます。特に臭いなどもなく、使いやすい商品です

「ミネラルオイル」は粘度が高すぎず、後処理も楽なのも選ばれるポイントのようです

 

2-3.値段と質でリピーターさん多数

シリコンタイプに比べて安価なのに、程よい粘度(メープルシロップぐらい)のため花材の保持力が十分で作りやすいとのことです。透明感も十分でキレイなハーバリウムに仕上がります。

口コミをご紹介。

・透明度が高く綺麗に仕上がりました。またリピートしたい

・花の色落ちも無く、透明度もシリコンに比べても問題無いです

・比較的お手頃で、惜しげなく使えます

・濃いめのお花は発色がいいのでオイルとの相性は抜群かと思います

など満足している人も多数で、リピーターさんも多いです。

 

2-4.粘度と透明感がポイント

「シリコンオイル」ですこし割高だが、「透明度が高く、花材がキレイに映える」「粘度が高く、中身が動きにくい」とたくさんの人に支持されているオイルです。変色や色素が溶け出す心配も少ないとのこと。業務用タイプの缶で開栓が難しそうですが、開け方は商品のページに詳しい説明があります。

こちらも口コミをご紹介。

・通常のオイルよりも透明度が高く、花材がとても綺麗に映えて、ちょっと高いけどシリコンオイルにして良かったです

・サラサラのオイルより、パーツが浮きにくく使いやすかったです

中身のオイルは満足されている方が多いです。ただちょっと業務用タイプの缶なので、オイルが漏れないよう、扱いに慣れる必要があるようです。こちらは車のメンテナンスでも利用する人も多数みられました。

 

2-5.『あぶら屋ヤマケイ』のハーバリウムオイル各種

販売サイト:あぶら屋ヤマケイ

あぶら一筋「山桂産業株式会社」さんのハーバリウム専用オイル。個人向けから業者向けまで幅広いサイズ展開です。「餅は餅屋」ではないですが、あぶら専門業者として自信とプライドを持ってハーバリウムオイルを販売。基本知識からマニアックな情報まで非常に親切にサイトで紹介してあります。

ということで、評価が高いオイルをいくつかご紹介しましたので、気になるモノはチェックしてみて下さいね。いくつか使い比べていくうちに、ご自分の作品や調達した材料、作り方に合うぴったりのオイルが見つかると思いますよ。

 

(2018.08.12追記↓↓)

100均セリアでもハーバリウムオイルが購入できました。成分:流動パラフィン(内容量約45ml)

後日、使用感をレポートしたいと思います。

 

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3.おすすめの代用品は?

3-1.液体の種類を調べてみた

上述のごとく、ハーバリウムに適したオイルは「ミネラルオイル」か「シリコンオイル」ではあるのですが、基本的に「透明な液体」ならもちろん使用できます。

他に使える液体としては、

・ベビーオイル

・グリセリン

・エタノール

・洗濯のり

・精製水

などがあり、実際に代用してみた人の感想のもと、次に「代用オイル」についてまとめてみました。

「ミネラルオイル」や「シリコンオイル」が手に入らないけど、もっと身近なオイルで作ってみたいという人はぜひ参考にしてみてくださいね。

 

3-2.使える代用オイルは?

3-2-1.ベビーオイル(★おすすめ)

ベビーオイルといえば、これ!「ジョンソンエンドジョンソン」製のベビーオイルです。実際、ベビーオイルでつくる場合はこれを利用している人が多いようです。

・赤ちゃんの肌にも使えるオイルなので、安全性が高い

・スーパーやドラックストアなど身近で手に入りやすい

安価で手頃なので、「試しに作ってみる」場合に適している

 

確かに、ハーバリウム専用オイルと比べると、微量の添加物や、保湿成分、香料などが配合されているので、色持ちや長期の観賞期間はのぞめないかもしれません。でも、試しに「ちょっと作ってみたい」という場合には安価で手軽に購入できるので最適だと思います。

 

3-2-2.洗濯糊

とにかく安価でたくさん作れる

・本格ハーバリウムとはまた違った、自由な発想の「なんちゃってハーバリウム」作りに良い

洗濯糊を注ぐときはゆっくり注ぎましょう。一気にどばどばと注ぐと「濁り」の原因になり、透明感がなくなります。

 

 

1本750mlで、200円程度とかなり安くて大容量なので、身近な材料で気兼ねなく作るのにいいと思います。たしかに、気泡などが多少入ってしまうとのことで、本格的なハーバリウムと比べたら透明感は落ちるかもしれませんが、安く作れるからこそ、中の花材に「造花」や「ラメ」「スパンコール」など入れて自由な発想で色々作ってみるのもいいかも。お子さんがいらっしゃる場合は、練習台としてまずは洗濯のりで作ってみてるのもおすすめです。

 

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まとめ

ということで、本記事では「ハーバリウムオイル」について成分選ぶポイント使われる液体の種類から代用品までまとめてみました。

「ハーバリウム」の良し悪しにおいて、どんなオイルを使っているか

はやっぱり重要です!

個人で作って楽しむだけなら、そこまでオイルにこだわる必要はないかもしれませんが、「誰かへのプレゼント」「商品として販売する」といったクオリティーが求められる場合には、正しい知識のもとオイル選びをすることが不可欠でしょう

これから「ハーバリウム」作りに挑戦しようとしている方は、ぜひオイルの品質にもこだわって、お気に入りの作品を作ってくださいね。

この記事が皆さまの毎日にとって少しでもお役に立てれば幸いです。

 

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