だるまなのに縁起が悪い?由来・意味・目入れ方法など知って扱い方を確認しよう

縁起

こんにちは、めぐーるギフトです。このサイトでは、ギフト選びで悩んでいる方へのお役立ち情報を、最新トレンドも交えてお届けします!

本日取り上げるテーマは「だるま」について。

一般的に縁起が良いとされる「だるま」ですが、その特徴を挙げると

・赤いからだ
・大きな目
・顔だけ(手足がない)

と、よく考えたらかなりインパクトがある存在ではないでしょうか。

中には強面の顔をした、いかつい「だるま」もいて。ちょっと「怖い」と感じるのは私だけでしょうか?(だるまさん、ごめんなさい)

そして、そんな「だるま」をもし粗末に扱ってしまったら…

何だかバチが当たりそう
・恐ろしい表情で迫ってきそう(現実の話ではなく、夢に出てくるとかですねw)

などど不安になったことはありませんか?

特に、目入れをする前のあの「目のないだるま」。あれは子供などからしたら、若干ホラーだと思ってしまうのですが。

色々言っちゃいましたが、本来「だるま」は七転び八起の縁起物として、選挙や合格祈願、勝利事のお祝い時に、また開運グッズやお守りとして使われます。つまり、人を幸運へとみちびき、ゲンを担いでくれる大変ありがたい存在です。

そんな感謝すべき存在だからこそ、邪険に扱うことがないよう、ちゃんとした知識をもって敬意を払った扱いをしないといけませんね。もし邪険に扱ってしまったら、縁起が良いどころか、

不吉なことをもたらす「縁起が悪い」モノに!?

なってしまうかもしれません。

ということで、本記事では「だるま」の由来意味などの基本情報を押さえた上で、「だるま」が決して縁起が悪いものにならないような敬意を払った扱い方について、まとめていきたいと思います。私自身調べていくうちに、「だるま」に対する見方が変わりましたし、あの怖い表情の本当の意味も知ることができました!

(調べる前の私のように)「だるま」とどう向き合っていいか分からないという方は、ぜひ最後までご覧下さいね。

 

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1.だるまとは?その由来と意味や使われ方について

「だるま」は一般的にこんな外見をした置物ですが、これはインド人仏教僧侶「達磨大師」の坐禅姿を模したものだと言われます。つまり、「だるま」には2つ意味があり、

1、インド僧侶 達磨大師
2、達磨大師の坐禅姿の日本の置物

になります。それぞれ見ていきましょう。

1-1.インド僧侶「達磨(だるま)大師」

だるまのモデルになった「達磨大師」とは、一体どんな人物だったのでしょうか?

達磨(378−528)は、南インドの香至国(こうしこく)の国王の三男として生まれました。名前を菩提多羅(ぼだいたら)といいます。

引用:仏教ウェブ入門講座

菩提達磨は、中国禅宗の開祖とされているインド人仏教僧である。達磨、達磨祖師、達磨大師ともいう。

引用:ウィキペディア

紀元前4世紀の終わり頃に、インド南部の王国の王子として生まれます。子どもの頃から聡明であった達磨は、国王が亡くなった後に、出家して僧侶になります。般若多羅という高僧の元で40年あまりの修行ののち、インド各地に仏教の教えを広めて歩きます。…(中略)中国各地でも神通力を駆使した伝説がたくさん残っています。死後、達磨は「偉大なる師」という意味で高僧の敬称として使われる「大師」号をおくられ、禅宗の開祖として人々に敬われ、今に伝わっています。

引用:だるま通販

 まとめると、
・インド人僧侶
・中国禅宗の開祖
・生涯にわたり、インド・中国で修行と禅宗の布教につとめた

人物です。538年に150歳でこの世を去るまで、数々の困難を乗り越えて人々に禅の教えを説いた人だあり、逸話もたくさん残されています。達磨大師のものすごい生き様は「仏教ウェブ入門講座」に詳細に書かれていたので、学ばせてもらいましたが、「達磨大師」

・何があっても決してあきらめない
・芯のぶれない
・突き抜けた

人物であったことがよく分かりました。

※達磨大師は、他にも、菩提達磨(ぼだいだるま)、達磨祖師(だるまそし)、達磨(だるま)とも呼ばれます。

 

1-2.「達磨(だるま)大師」の坐禅姿の日本の置物

そして私たちにとって馴染みのある置物の「だるま」ですが、達磨大師が坐禅修行をしている姿を表わしたものになります。

仏教禅宗が日本に伝わったのは鎌倉時代。その始祖である「達磨大師」は崇拝の対象として、掛け軸や札に描かれ、いわゆる仏像のような役割を担っていました。

置物の「だるま」の起源は、天明の大飢饉(1782-1788)の頃、農民救済のために少林寺達磨寺9代であった和尚が、東皐心越という江戸時代初期に中国から渡来した禅僧が描いた達磨大師の図を手本に木型をつくり、農家の副業として「張子だるま」を作らせたのが始まりとされています。

 

さて、選挙開封番組などでよく見る若干「顔が怖い」だるまについて。

1、何で手足がないの?
2、どうしてそんな怖い顔をしているの?
3、何で赤なの?

これには辛い修行にまつわる衝撃的な話が関係していて、といった疑問にお答えします。

洞窟の岩壁に向かって9年間ずっと坐禅修行をしていたため、手足が腐って無くなってしまった

からだそうです。故事成語「面壁九年」もこのエピソードから来ており、「1つのことに忍耐強く専念すること。 また、長い間わき目もふらずに打ち込んで努力すること」という意味で使われます。

 

また、「怖い顔」の理由ついて先ほどの「仏教ウェブ入門講座」にはこう説明してあります。

達磨はたいてい怖い顔で描かれていますが、あれは、他人をにらみつけているのではありません手足が腐るほどの修行に、くじけそうになる自分の心を見つめて苦しみに耐えているのです。ですから、達磨の目をよく見ると、怖いような感じがしないのです。

つまり、

辛い修行に必死に耐え、自分と戦っているから

なんですね。

「だるまさん」、怖いなんて言ってすみません。これからはその真剣な眼差しを見たら、自身を戒めパワーを頂くようにいたします。

 

そして赤い体の謎について。

当初の「だるま」はインド僧侶の袈裟(けさ)の色である黄色であったそうです。それが「赤く」染められるようになったのには諸説あります。

「だるま」が赤い理由

1、「禅宗」では最高位の大僧正が赤い法衣をまとうことから、「達磨大師」がモデルの「だるま」も赤い色になった
2、「赤」は血や太陽をイメージする生命力みなぎる色。そんな赤色パワーが、病や災いを防ぐ「魔除け」の役割を果たすと考えられた
3、(2に関係しますが)「疱瘡(天然痘)」という恐ろしい病気を引き起こすと言われる「疱瘡神」が赤色を嫌っていたから。
(江戸時代は疱瘡の大流行により子供がたくさん命を落としました。親たちは、何とかして恐ろしい病気から子供達を守ろうと、赤いだるまを玩具として子供達に与えたと言われています)

 

「達磨大師」がどんな姿をしていたのか気になりますね。

こちらは京都の等持院にある達磨図になります↓↓

 

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有名漫画家の方も気になったみたいです↓↓

たくさんの人に描かれていますね。「達磨大師」は後世の書物や絵画にもたくさん登場していますが、その生き様が生前生後を通じて、どれほどの影響力があったのかがよく分かります。

 

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2.「だるま」の使い方

現在ではもはや縁起物としてあちこちで見かける「だるま」ですが、わたしたちは日常の中でどのように用いたらいいのでしょうか。

2-1.使い方1:願掛けの「目入れだるま」

合格祈願、優勝祈願や目標達成など、白目の「だるま」に目入れすることで願を掛ける習慣は、日本人ならお馴染みですね。選挙用「必勝だるま」が有名です。

目入れのやり方は、実は地域や願い事の種類によってさまざまですが、一般的な方法を簡単に説明すると、

① 願い事をしながら片目(だるまの左目)を書き入れる
② 願いが叶ったらもう片方の目(だるまの右目)を書き入れる

となり、1を「開眼」、2を「満願」と呼びます。

 

「願掛けだるま」を扱うときのポイント

1、目入れは心を落ち着けて行う
2、(①開眼で)だるまの左目を書く場合は、「向かって右側になる」ので間違えないようにする
3、目入れはできれば筆と墨で書いた方がよいが、なければ油性マジック、筆ペンでも問題ない

※筆と墨に慣れていない方は、垂れて涙のようになってしまうこともあるので、その場合は油性マジックや筆ペンのほうがむしろ良い。

4、飾る場所・向きは「南向き」か「東向き」、もしくは願いや目標を忘れないよう、いつも目につく所に飾るとよい

地域や願い事の種類によってさまざまです。

5、飾る前は、その場所をきちんと掃除して清めておく
6、飾りっぱなしで埃まみれにしないよう、こまめにお手入れする
7、願いが叶った「だるま」は、購入した神社やどんど焼きで焼いてもらう

※だるまのご利益は、基本的に1年と言われます(お守りなどと同じ)。一般的にはお正月に新しいものを購入し、それと同時に古いもの処分することが多い。

「どんと焼き」とは、古いお守りやお札、正月飾りなどを燃やし、気持ちを新たにする行事のこと。

8、願いが叶わなかった場合の処分方法について、正式な決まりはないので、各自が納得したやり方で行うと良い

※やり方は地域や考え方によっていろいろです

・片目のまま焼いてもらう
・(見通しが良くなるように)空いている方の目に少し小さな目を書いてから焼いてもらう
・願いが叶うまで手元に置いておく   など

 

2-2.使い方2:だるまお守り

縁起物である「だるま」をモチーフとした、お守りや雑貨類は、さがせば本当にたくさんあります。迫力ある昔ながらの「願掛けだるま」に比べると、可愛らしい愛嬌あるデザインのものや、最近はクリエーターさんが考案した面白いデザインのものまで幅広いです。必勝祈願のお守りとして手作りする人もいますね。

このようにカバンなどにつけて気軽に持ち歩いたり、机にちょこっと飾ったりと、「だるま守り」は日常にさりげなく取り入れられます。ルーツが不屈の精神をもった「達磨大師」だ思うと、小さくても強大なパワーを送ってくれそうなので心強いですね。

また、お守りだとするなら、こちらも基本的にご利益は1年ぐらいです。お正月や、願いが成就したタイミングなどできちんと「御礼」を言ったのちに、処分すると良いでしょう。

 

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3.だるまなのに縁起が悪くならないように

「だるま」について由来や意味など基本的なことをご説明してきましたが、「だるま」がどんな存在であるかご理解いただけましたでしょうか。「達磨大師」の化身⁉だと考えると、決して邪険には扱えないですね。また心から敬意を払うことで、ものすごく味方になってくれる気がしませんか?

ということで、以上の点を踏まえて「だるまとの付き合い方」を考えます。

 

だるまとの付き合い方

1、だるまに敬意を払い、心を通わせる
2、願掛けは心を清めて行う
3、飾る場所・お手入れ・処分の仕方など正式な決まりはないが、自身が納得した方法で行う
4、願いが成就したか否かに関わらず、処分にあたっては、きちんと感謝の意を伝える

を心がけると良いでしょう。「だるま」だからといって特別なことはなく、神仏全般に通じる真摯な姿勢が大切だと言えます。

 

場合によっては、とても丁寧に扱っていたのに、不注意で「だるまを割ってしまった」ということもあるかもしれません。その場合は、

だるまを割ってしまった場合

・身代わりに厄を背負ってくれたのだと考えて「だるま供養」に出す
・気持ちを込めて修復して、そのまま飾っておく

といった方法があり、どちらが正解とかはありません。要は捉え方の問題です。心配な場合は、だるまを購入した神社に確認すると安心でしょう。

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まとめ

以上、本記事では、縁起物の「だるま」が縁起が悪いものになってしまわないように、「だるま」のことをきちんと知ろう!ということで、

・だるまの由来・意味・使われ方

そして、

・だるまの扱い方(付き合い方)

を見てまいりましたが、いかがでしたか?

これまで「だるま」についてあまり知らなかった私は、「だるま=見た目がちょっと怖い日本の置物」ぐらいの認識で、「だるま」そして「達磨大師」の偉大さについて理解していなかったことを非常に反省しています。これからは「達磨大師」の想いや教えを、身近な「だるま」から感じ取って、人生の色々な課題を乗り越えていきたいと思いました。

皆さんも「だるま」パワーを人生向上に役立てて頂けたらと思います。

この記事が皆さまの毎日にとって少しでもお役に立てたら幸いです。

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