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日本で生活していると何気ないところで見かける「和柄」。古来から人々に親しみをもって使用され、私たちの日常に自然と溶け込んでいるものも多々あります。その歴史や意味をひも解くとたいへん興味深く、伝承されてきた理由も納得できます。中でも、”めでたいしるし”を意味する「吉祥文様」や縁起を呼び込むとされる「縁起柄」は、「幸せ」を願う人々の想いが込められ、色々な物のデザインとして使用されてきました。
そんなデザインが描かれた和グッズというのは、お祝い事や節目のギフトとしても、ぴったり!!
そこで、縁起の良い「和柄デザイン」について名前・由来・意味のまとめから、ギフトに喜ばれるおすすめの和柄グッズまで取り上げてまいります。
①今回の記事では「縁起の良い和柄の名前・意味のまとめ」、②次回は、「ギフトにおすすめ喜ばれる和柄グッズ」についてご紹介いたします。ぜひギフト選びの参考にしてください。
2.縁起の良い「和柄」
一般的に「和柄」と呼ばれるものは、平安時代中頃から、中国(当時の唐・隋)の影響を受けて製作されたものが中心です。自然や生物、生活用品などをモチーフに文様をパターン化したもので、日本の長い歴史の中で各時代の流行や人の思考が取り入れられ、現在の和柄になっています。数え切れない程ありますので、今回は縁起の良いおすすめ和柄のみ、ご紹介。
伝統文様をさらに詳しく知りたい方はこちらをどうぞ↓↓
『粋屋‐日本の伝統文様と伝統色』(画像・情報をたくさん参考にさせて頂きました)
2-1.生き物
亀・亀甲(かめ・きっこう)
正六角形を上下左右に並べた模様。亀の甲羅に似ており「亀甲」と呼ばれています。亀は鶴と同様に長寿の象徴であり縁起のよい柄としてよく使われます。
鶴(つる)
鶴は「長寿」「生命力の強さ」を意味する神秘的で縁起のよい鳥とされています。又、鶴は一度夫婦になると一生添い遂げると言われ「夫婦円満」の願いを込めて、結婚のお祝いにおすすめです。
梟(ふくろう)
語呂合わせで、「福が来る」「不苦労(苦労知らず)」の意味があり、縁起物のモチーフによく使用されています。また、首が360度回ることから商売の神とも。西洋では森の賢者・学問の神などの知恵の象徴にもなっています。
千鳥・千鳥格子(ちどり・ちどりこうし)
「千取り」の語呂合わせから、多くの幸せを手に入れるとして、「勝運祈願」や「目標達成」の意味を込めて使用されます。
鴛鴦(おしどり)
オスを表す鴛と、メスを表す鴦をつなげて「おしどり」と読みます。仲睦まじいことから、中国では夫婦の変わらぬ愛を象徴する鳥とされているそうです。日本でも仲の良い夫婦のことを「おしどり夫婦」といい、吉祥文様としてよく使用されます。
鸚鵡(おうむ)
鸚鵡は人の声を真似る賢い鳥だと昔からいわれています。また、二羽が番で仲良く雛を育てることから、家庭円満・夫婦和合の縁起物とされてきました。
蝙蝠(こうもり)
どちらかと言えば薄気味悪い、暗いイメージを持たれることが多い蝙蝠ですが、中国では伝統的におめでたい吉祥の動物とされています。理由は、中国語の「福」と蝙蝠の「蝠」が同じ発音の(fu)であるとの由来があるからです。
蜻蛉(とんぼ)
トンボは害虫を取り除く益虫として、五穀豊穣(ごこくほうじょう)の象徴とされてきました。又、「前にしか進まない」というトンボの特性から、「勝虫(かちむし)」と呼ばれ、縁起の良い虫として武具や装飾品に使用されてきました。
鯛(たい)
「鯛」は「めでたい」という語呂合わせで、古くから祝事によく用いられています。縁起物として、日本人には大変なじみ深い魚です。
河豚(ふぐ)
「ふぐ」は昔から「ふく」とも呼ばれ、「幸福」を呼び込む縁起物として、人々に親しまれてきました。
鱗(うろこ)
鱗模様は、蛇や蝶を連想して脱皮を表し、厄を落として「再生」するという意味があり、「厄除け」として親しまれてきた文様です。
狸(たぬき)
「他抜」(他を抜く)との語呂合わせで、何事でも人様を追い抜くという意味から縁起物としてデザインに使用されてきました。
犬張子(いぬはりこ)
犬張子は、お宮参りの時に使う子犬の形をした張子人形のこと。厄除けの意味があり、犬の子は病気をせずにスクスク育つことから、「成長祈願」の想いを込めて使用されてきました。
2-2.植物
麻の葉(あさのは)
六角形の幾何学デザインで「麻の葉」に似ている事から、麻の葉柄として親しまれるようになりました。麻の葉は成長が早く、まっすぐにグングン成長して行くため、子供の「健やかな成長」の願いが込められています。また「魔除け」の意味があり、昔から産着の柄に使われてきました。
唐草(からくさ)
つる草が四方八方に伸びてからみあうデザインです。どこまでも伸びていくツタは、正に「強い生命力」を象徴しています。一族の繁栄や長寿を意味する縁起の良い吉祥文様として親しまれてきました。
桜(さくら)
生命が芽吹く春の訪れを連想させることから、「物事の始まり」として縁起が良いといわれています。又、ほぼ一斉に花を咲かせることから、「豊かさ」や「繁栄」という意味も込められています。
牡丹(ぼたん)
花びらが大きく豪華な牡丹は、百花の王とされ、「幸福」「高貴」「豪華さ」の象徴とされてきました。さらに、牡丹の「丹」は不老・不死の仙薬を意味することから、「不老不死」「不老長寿」という意味も持っています。
椿(つばき)
椿は霊木で樹命800年と言われることから、「不老長寿」を意味するとても縁起の良い柄です。また古来より、悪霊を払う力があると考えられ、「厄除け」文様としても好まれてきました。
松(まつ)
松は常に緑の葉を保つことから、「不老不死」の象徴とされています。冬に、雪や霜にあたっても葉の色が変わらない姿から「春まで待つ」という意味で、「長寿」「延命」につながると考えられています。
梅(うめ)
梅は、冬の寒い環境下でも香り高く咲き始めることから「忍耐力」の象徴とされています。また紅白の花を咲かせるので縁起が良いものされてきました。
竹(たけ)
竹は、松・梅とともに冬の寒さに耐える「歳寒三友」の1つであり、冬でも青くしなやかで折れることのない姿から「威勢」あるものとされています。また幹に節がある竹は、「節目節目に真っすぐ伸びる」ことから健やかな成長を意味します。
松葉散らし(まつばちらし)
冬に霜や雪から苔を守るため、庭に松葉を均等に散らした様から文様化されたデザイン。松の葉は、二股に分かれた直線が1点でつながり、落ちてもバラバラにならないことから「夫婦円満」の意味で使われてきた柄です。
笹の葉(ささのは)
真っすぐ天に向かって伸びる性質を持つ笹は、お空にいる神様やご先祖様に願い事が届きやすいようにと、七夕飾りにも使用される神聖なものと考えられてきました。また、福笹を飾ったりと「商売繁盛」をもたらすものとしても有名です。
瓢箪(ひょうたん)
瓢箪は中国では、種子が多い植物であること、又その形が女体を連想させるとして「子孫繁栄」を象徴するものとされてきました。また瓢箪のツルが、ものに絡みつく様子から「商売繁盛」の願いも込められて使用されます。
茄子(なす)
茄子を「成す」とかけ、物事が上手くいく、成功するといった意味合いから人々に好まれてきた柄です。「一富士二鷹三茄子」とも言われるように縁起物とされています。
2-3.道具
七宝(しっぽう)
七宝とは、仏教において貴重とされている七つの宝のことです。その七宝を図案化した柄で、同じ大きさの円を4分の1ずつ重ねて繋いだ模様です。円を重ねていることが転じて「円満」を意味します。
鈴(すず)
球状の鈴は、古来から神様を呼ぶための儀式に用いる神聖な楽器として使用されてきた歴史があります。また邪気を払う魔除けとしても用いられてました。
扇(おうぎ)
末広がりの形をしている扇柄も、縁起物としてよく使用されてきました。未来への展望が広がっている(将来発展する)という意味を持ちます。
網目(あみめ)
漁業で使用する網をモチーフにした柄で、大漁をあらわす縁起の良い文様として使用されてきました。また網は、「一網打尽」を意味するため、武士の家柄では家紋として好んで使われていたそうです。
釘抜(くぎぬき)
釘抜きは打ち込んだ釘を抜くための工具です。釘抜は「苦を抜く」、「九城を抜く」という語呂合わせから、武士たちの間で縁起柄として好んで用いられました。
打ち出の小槌(うちでのこづち)
七福神の大黒天が持っている「打ち出の小槌」は、願いを込めて振ると願い事が叶うと言われます。また槌(つち)は「土」にかけて大地の恵みを表し、豊穣の意味合いもあります。
2-4.その他
波・青海波(なみ・せいかいは)
無限に続く穏やかな波のように、未来永劫と「平穏」な暮らしが続きますようにという願いを込めて使用されてきました。
矢絣(やがすり)
矢羽をデザイン化した文様です。矢は一度放たれると出戻ってこないことから、江戸時代には嫁入り道具として矢絣の着物を持たせると言った風習があり、女性の間で縁起柄として人気になりました。
鹿の子斑(かのこまだら)
小鹿の背の斑(まだら)模様に似ている文様です。「子孫繁栄」を象徴する縁起柄として用いられています。
籠目(かごめ)
竹などで編んだ籠の模様をデザイン化した柄です。三角形の集合であり、「魔除け」の意味があります。
菱形(ひしがた)
水辺植物の「ヒシ」に似ていることから「菱形」と名付けられました。ヒシは繁殖力が強いことから、「子孫繁栄」「無病息災」の意味を込めて用いられることが多い柄です。
紗綾形(さやがた)
中国から伝わった織物「紗綾」の地紋に使われていたことから、「紗綾型(さあやがた)」と名が付けられました。卍の形を崩して連ねた模様で、途切れず長く続くことから家の「繁栄」「長寿」などの意味があります。
石畳(いしだたみ)・市松文様(いちまつもんよう)
古墳時代より埴輪の服装などにも見られる歴史の古い折模様で、江戸時代の歌舞伎役者「佐野川市松」が舞台で袴を履いたことから、市松模様と呼ばれ広く人気が出たデザイン。その柄は、途切れることなく続いて行くことから「子孫繁栄」「発展」の意味が込められ縁起柄として使用されてきました。
2-5.組み合わせ
なお、それぞれの文様は単独で使われるだけでなく、組み合わせた図案もよく見られます。
例えば、
波千鳥(なみちどり)
波は「平穏な暮らし」+千鳥は「幸せを取る」「勝利祈願」の組み合わせ。
桜七宝(さくらしっぽう)
桜は「物事始まり」「豊かさ」「繁栄」+七宝は「円満」の組み合わせ。
組み合わせることでバリエーションも無限になるのが和柄デザインの魅力でもあります。文様ごとに託された願いと絶妙なデザインの調和を味わうのも、和柄デザインの粋な楽しみ方と言えるでしょう。
3.まとめ
今記事では、縁起の良い和柄について名前や意味を「生き物」「植物」「道具」「その他」等カテゴリーに分けてまとめてみました。
普段何気なく目にする柄にも、「そんな意味があったのか」と発見も多かったのではないでしょうか。また、縁起柄が使われている和柄グッズは、言うなれば、願いを叶えるためのお守りのようなもの。そんなラッキーアイテムなら、お祝い事や節目のギフトにも、ぴったりですね!きっと喜んでいただけるでしょう。
この記事が皆さまの毎日にとって少しでもお役に立てれば幸いです。
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